矯正治療をお考えの方へ

 
思春期の歯列矯正
 
1. 思春期の口腔内の特徴
 
中学、高校の6年間は永久歯列が完成、安定する時期です。

この時期は身体の成長が著しい時であるように、顔や顎の領域でもその人の顔貌や噛み合わせが出来上がります。

永久歯と言っても生えてから間もない場合はムシ歯になりやすいので注意が必要な時期であり、ホルモンの変化により歯肉も炎症を起こしやすい場合があります(思春期性歯肉炎)。また勉強、遊びなどで生活が不規則になるとその悪影響は口の中に即座に現れますので、規則正しい生活を心がけることが大切です。

先に述べたように思春期は永久歯列が完成したと言っても、心と体が非常に不安定な時期です。10代中盤から後半にかけて顔貌が大きく変化、完成するので学童期から矯正治療をした場合もこの時期までの確実なフォローが必要となります。

また骨格的な反対咬合(受け口)を外科治療で治す場合も、この時期を過ぎて成長を終えてからとなります。生活の不安定からムシ歯、歯周病を患う場合も少なくないので、歯医者さんにかかる場合も生活状態も含めて相談すると良いでしょう。
 
2. 思春期の歯列矯正治療の必要性
 
一般的に思春期は、心と体の成長がアンバランスで、子供から大人へと変貌していく時期です。身体は大人の準備をしているのに、心が追いついていけないと いったことから、自分の体の変化を素直に受け止めたりすることもなかなかできない時期でもあります。

加えて、異性への感心も高まる為に、美意識なども芽生えます。従って、歯並びや体形などにコンプレックスを感じ始めることもよくあります。そのコンプレッ クスから、対人関係に消極的になってしまったり、部活動や勉強にも歯を食いしばって根気良く集中して頑張ることができない、すぐに短気を起こす、或いは噛 み合わせが悪い為に、うまく咀嚼などができずに、偏食がちになってしまい、成長に必要な十分な栄養を摂取できなかったりと、身体的にも精神的にも悪影響と なる要素がたくさんあります。
 
3. 思春期の歯列矯正治療の注意点
 
歯列矯正に適した時期ですが、部活動のためになかなか通院できなかったり、空手など格闘技系の部活動(顔面を打つと、お口に中にキズができやすい)や吹奏楽部(例えば、出っ歯を改善しようと前歯を後退させているとき、クラリネットなどお口にくわえる楽器を長時間演奏すると前歯が後退しにくい)に所属した場合、治療が予定通りに進行しないことがあります。

しかし、矯正治療の場合、一度始めてしまうと歯を抜いてスペースを作ったりすることもあり、途中で治療をやめてしまうとかえってやらない方がよかったという結果にもなりかねません。そういうことにならない為には、まずどうして治療しなければならないのかということを、本人に自覚させることです。

親に言われたから治療するというのではなく、自分が治したいのだという意思が大切です。思春期の年齢ぐらいですと、説明すれば十分に理解できることです。その際には、家族からの話だけでなく、歯科医師や歯科衛生士など、プロフェショナルからの説明も必要になります。

部活が忙しくても、矯正治療は毎日通院するという性質のものでもないし、自分の為に月に一回ぐらいの通院は続けていくように家族からも応援し続ける必要があります。もちろん、医療関係者も全面的にバックアップしていくことも大切です。励まし、必要性を何度も繰り返し、根気良く最後まで治療することが大切です。
 

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